試作デバイス一覧

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e栗原研究室で設計し、支援者の皆さんへ提供してきたデバイスの一覧です。現在も提供しているものと、設計上の課題があって提供を終えたものの両方を、記録として掲載しています。

すべて3Dプリンタで製造しています。導電性プラスチックを使うものは、素材の制約から色は黒になります。

読み方

1. タッチ入力栗原式インパクトボタン改

最初期からある系統です。コントローラの天板に取り付け、指を横から当てて入力します。タッチ入力で、導電性指サックが必要です。形の違いは、取り付ける場所と接続の方法にあります。

Type-Note をコントローラに取り付けた様子

Type-Note 音符のような形です。右下のインパクトボタンとして使う方に向いています。ボタン穴に挿して固定し、ファストン端子で接続するため、配線がすっきりします。高さは25ミリメートルで、Φ24 と Φ30 のどちらのボタン穴でも使えます。現行は Ver.2 で、fastonless v2+ を搭載しています。

Type-T をコントローラに取り付けた様子

Type-T T字型です。右上のインパクトボタンとして使う方や、親指または左手のインパクトボタンとして使う方に向いています。高さは20ミリメートルで、3つの形のうち最も低く抑えてあります。両面テープで固定します。Φ24 用と Φ30 用が別にあり、Φ30 用は Type-TΦ30 と呼びます。現行は Ver.2 で、fastonless v2+ を搭載しています。

Type-Bar をコントローラに取り付けた様子

Type-Bar v1.1 棒状で、設置場所を自由に決められます。その代わり、ケーブルを延長して天板の上まで引き出す作業が必要になります。高さは25ミリメートルです。ジャンパー線とワニ口クリップのどちらでも接続できます。

この形は接触不良の起きる個体が多く、問題は未解決です。近い使い方ができるものとして、MHK式の Type-DNA-Flat をご検討ください。

Type-Bar 単体。ファストン端子が出ている

ロープロファイルスイッチを使ったコントローラでは、Type-Bar のみ、スイッチの改造を行えば使えます。

なお、導電性指サックは指の第一関節あたりまでを覆うものが一般的です。つまり、第一関節までのどこかが触れる必要があります。取り付ける位置を決めるときにご留意ください。

2. 栗原式ドライブインパクトボタン 固定具

導電性固定具を取り付けた様子

市販の押しボタン(三和電子の OBSC-30 など)にかぶせて使う固定具です。押しボタンの操作感を残したまま、指を横から当てる入力を足せます。押下入力とタッチ入力の両方が使えます。

Ver.1 と Ver.2 は色を選べます。白、黒、赤のほか、透明紫(こちらは PETG という素材です)などがあります。形も、切り欠きのある標準の形に加えて、くま、うさぎ、ねこの「どうぶつエディション」があります。

どうぶつエディション。左からくま、うさぎ、ねこ

Ver.2 は、ボタン固定具と台座に分かれています。台座には羽のない形と、羽が奥・手前・右に付いた形、Φ24 のボタンカバーが付いた形があります。

固定具 Ver.2 の部品 固定具をコントローラに設置した様子

Ver.3 では、別途 Φ30 の押しボタン(三和電子 OBSC-30)が必要です。取り付けの際は、三和ボタンの金具が下寄りになる向きにするのがこつです。Ver.1 と Ver.2 でも Φ30 の押しボタンが必要で、設置にはケーブルの延長が必要になることがあります。

ロープロファイルスイッチのコントローラでは、Ver.1 と Ver.2 が、スイッチの改造を行えば使えます。

3. ももすけ=Hitode_noko=栗原式インパクトボタン(MHK式)

MHK式 Type-DNA-B

このコミュニティの中で生まれた形です。発案していただいた、ももすけさんと Hitode_noko さんのお名前をいただいて名付けました。導電性プラスチックによる二重らせんのバネ構造を使っています。

この形の利点は、タッチ入力と押下入力の両方が1つのデバイスで使えることです。導電性指サックをはめれば全方位からの高速なタッチ入力ができ、素手のときは押し込んで入力できます。手のひらの中に置いて使うため、これまでの栗原式インパクトボタンで身につけた動作をそのまま活かせます。背の高い掌底ボタンとしても使えます。

Type-DNA-B は付属のナットで固定できますが、両面テープの併用をおすすめします。

MHK式を手のひらの中で使っている様子

下は Type-DNA-Flat です。両面テープで天板に貼り付け、ジャンパー線で筐体の中まで配線します。強力な両面テープをお使いください。

Type-DNA-Flat をコントローラに設置した様子
Type-DNA-Flat の配線

ジャンパー線を挿す穴は片面に2対ずつ、両面で合計4対あります。うまく入るところをお使いください。接触がよくないときは、ワニ口クリップケーブルでの接続をお試しください。

Type-DNA-B にジャンパー線を接続した様子

4. Type-DNA-Dual Φ30

Type-DNA-Dual Φ30 の外観

Hitbox 型のコントローラで使われる、左手親指用の Φ30 のボタン穴に取り付ける増設ボタンです。親指ボタンにはひとまわり小さい Φ24 のボタンを使い、余った隙間に導電性プラスチックで回路を作って、その周囲に MHK式の DNA ボタンを増設します。1つのボタン穴から2つの入力を取り出せます。

使える Φ24 ボタンは、手元で次の3種類を確認しています。三和電子の OBSF-24、One-Frame の Φ24 ボタン、PunkWorkShop の標準搭載ボタンと Blaze ボタンです。三和のボタンは背が高いため、コントローラの内部に余裕があるかご確認ください。

このデバイスは fastonless v2+ を搭載していません。ワニ口クリップケーブルでの接続専用です。固定は両面テープで行います。隙間が狭く、ねじ穴を安定して作れなかったためです。

Type-DNA-Dual の裏面の配線例

5. タッチボタン Scratch Ver.1

Scratch の外観。表面に非導電性の段差が並ぶ

導電性プラスチック製で、こするように入力するタッチボタンです。表面に非導電性の段差が並んでおり、うまくなぞると1回の動作で複数回の入力になります。押しやすさに加えて、連打の性能を持たせられるのが特徴です。

想定している使い方は、右手の親指をアシスト入力に充てている配置の方が、栗原式インパクトボタンと組み合わせる形です。普段は指を添えないボタンをすべて高速化できます。素手で触れても反応しないため、手のひらの下にいくつでも並べられるのも利点です。

一方で、指をぶつける壁がないため、押した後にもとの位置へ戻る速さは、他の形に劣るかもしれません。

Φ24 と Φ30 があります。fastonless v2+ を搭載しています。

テープで絶縁して、1回のなぞりで3回入力できるようにした例

導電部をセロハンテープなどで適宜覆うことで、なぞったときに入力される回数を調整できます。上の写真は、テープで区切って1回のなぞりで3回入力されるようにした例です。

Scratch をコントローラに設置した様子

6. タッチボタン One-Nail Ver.1

One-Nail の外観

導電性プラスチック製で、指を内側に折り曲げて当てるように入力するタッチボタンです。モダン操作の方が、右手の中指、薬指、小指のあたりで使うことを想定しています。

高さに Low と High の2種類、ボタン径に Φ24 と Φ30 があり、組み合わせて4種類です。設計者自身は、小指を従来の栗原式インパクトボタンにして、薬指のスーパーアーツ用ボタンを One-Nail の Low にする組み合わせを好んで使っています。

fastonless v2+ を搭載しています。ナットでの固定力がやや弱い点が、現状の課題です。

One-Nail の High と Low の高さの違い

High は高さ16ミリメートル、Low は高さ10.67ミリメートルです。下は実際にコントローラへ設置した様子です。

One-Nail をコントローラに設置した様子

共通の付属品と必要なもの

固定用のナット

試作中のもの

提供には至っていませんが、コミュニティの中で試作している形もあります。

Palm の試作 呼吸入力ボタンの使用風景

ご注意

これらは研究開発の途上にある試作品です。壊れやすく、品質も万全ではありません。3Dプリンタの造形の跡が残っていることもあります。動作に支障はありませんが、気になる場合はやすりがけなどをお願いしています。

これらのデバイスを手にするには

ここで紹介しているデバイスは市販していません。CAMPFIREコミュニティ「e栗原研究室」にご参加いただいた方へ、四半期ごとにお送りしています。開発の議論にもご参加いただけます。

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(c) Kazutaka Kurihara